私と車校と青春と

おはようございます。久しぶりの丸野でございますです。いままで映画、三線等々諸々書き綴ってきた。さて、続いてはなにがくるのだい?とお思いのそこのレディース&おとっつぁんおかっつぁん。とハイテンションで切り出しながら本題にいこう。今回は自動車学校入校〜通学〜卒業という我が青春の思い出について語ろうではないか。自動車学校とはまた今までのコラムの流れからしてかなりはずれる感、純度120パーセントだが青春という枠内で考えれば合点がいく(私の勝手な解釈だが)ただ、青春とは言っても自動車学校(以下車校)に入校したのは約八ヶ月前ほどである。一般的にいう青春時代とはかなり外れた年輪を経て車校に入学した。青春という感覚を忘れかけていた私にとってこの車校入学という大エピソードは青春という、ほろ苦くて、走っているようで走れていない、大人になりきっているつもりが実は全然なれてない、成熟しきれていない不完全さを思い起こさせるには十二分ほどすぎるシチュエーションそして大大エピソードである。そして私の中では車を運転することができるということ自体、まだ全然追いついていない親の背中に少しでも近づくことができる気がして少し嬉しいような恥ずかしいような…車を運転することができるというのは私の中で大人の象徴である。そして生まれながらにして一番身近にいた大人は親であるからして、その親と同じことができるということは私の中ではとても意味がある。大人への切符を今になってようやく手にした感じがするからだ。遅すぎるという指摘があろうがなかろうが非常に感慨深いものである。
入校しようと決めた理由はただの思いつきが8割、沖縄で粋な外車を乗り回したいという理由が2割といったところか。今思うと高校卒業時期に入校しておけばよかったのだが当時はどうしたら女の子にもてるのか、サッカーでもはじめればもてるのかときたるべき自らの将来の姿について想像し、壊し、想像し、壊しという終わりなき作業をしていたので当然入校云々についてはまったくそんなことは思い浮かばず。ただどうしてもてたいと思っていたにも関わらず、そのためのツールとして車を運転できるということを思い浮かべることができなかったのかは全くもって謎である。タイムマシーンがあるのなら、ドラえもんが実在するのであれば過去にもどり私自身に聞いてみたいところではある。
そんな過去の私の思考と対峙していたのも束の間、気づいたら入校式。会場には10人くらいいればいいだろうとたかをくくっていたが約100人、しかも若人ばかり。このハイカラなヤングの中にぽつんと1人たたずむもっさい私。なかなかシュールな絵であり、なんとなくクリスタルな気分になった。これから卒業までの間この気分を味わうことができるだなんてなかなかの贅沢である。
そしてそして、入校手続きをとり実技の予約をとればいよいよ大人への第一歩と場内コースでの車の運転となる。それはもう緊張したものである。大まかに言えば車とは鉄の塊である。それを足元にあるペダルを押すだけで動くだなんてアンビリーバブル文明開化ってものである。いやぁそれにしても爽快だった。自らの手、いや足で大人への道程を我が身ひとつで踏み出すことができたのだから。そして個性的な講師陣の面々。正直言うとシステマチックで堅い方ばかりだと思っていたらそんなことは全然なかった。ひたすらマシンガントークを繰り返す講師、何を話しているのかよくわからない講師、ダジャレを連発する講師、終始無言な講師、サッカーについて熱弁する講師、方言丸出しの講師、元プロボクシング世界チャンピオンで現役団子屋さんの輪○氏にそっくりな講師等々、1人1人のキャラが被ることなく個性が突出していてとても興味深かった。普通なら誰か人くらいほかの講師とそれが被りそうなものだがそんなことが一切ないだなんてかなり奇跡的であり、それは私の出身校でもある○田西高校の講師陣にも同様な雰囲気がある。よって車校での個性的な講師陣に、我が青春の断片を垣間見た気がした。私が車校に青春を見出したというのもこれで納得がいくってもんである。ある大辞典。
授業を受ける際には講師を指名予約できるという制度があったが私はいろいろな講師陣を体感したいという想いがあったため完全フリー制をとっていた。当日にならないとどの講師に当たるかわからないスリルとどんな青春を授業で送ることができるのか、それはもう心臓がバクバクゴクゴクである。そしてそれがたまたま男性の講師でなく女性の講師だったときはそれはもうやばかった。講師は助手席に乗るのが通例である。男性の講師のときは注意力散漫な私でも集中できるのだが、女性の講師陣が隣にいるときはそのシチュエーションに焦りと緊張と過度な興奮と…その他諸々…ただでさえハンドル操作が危ういのによく何事もなく運転できたなぁと今さらながら多々多々思う。きっと隣に座っているのが紛れもない男だと自分自身に複数回唱え続けていたのがよかったのだろう。単純な我が思考にはただただ自分自身でも驚くばかりだが。
男性講師だけではなく女性講師の授業を受けることができたというのも先述した青春を感じるには多大なシチュエーションである。あのときの焦りや緊張は青年期に初めて経験した大人の女性の色香や、青年期以降、女性を女性として認識したときや、その温もりや柔らかさについて想いを巡らせ悶々としたときのそれに近い。まさかこの歳にしてそんな貴重な青春時代を思いおこさせてくれるだなんて本当にただものではない!恐るべし車校なのである。青春期においての女性という存在は当時の私にとっては手に届くようで届かない蜃気楼のような存在であり、今回の車校時においても生徒と女性講師という届くようで届かないとてももどかしい距離であるからして、そのシチュエーションがさらに青春を認識させる要因となって私の青春バロメーターを刺激しまくった。
なんだかんだで車校を卒業するのに約八ヶ月という長期間を要してしまった。車校に通える期限は入校時から9ヶ月なのでかなりの時間かけてしまったことになる。周りからはよく「まだ車校なの?でら長いがや、どんだけだが〜!」と言われたこともあるし、自分でも「でら長いがね、いつ卒業できるのかわからんがや」とよく思ったものである。正直なところいろんな予定が急にいっぱい入ってきたというのもその理由としてはあるのだが今思うに私はただ車校に青春を見出し、そこに浸りたかっただけなのだと思えるようになってきた。練習コースにて脱輪したこと、ウインカーとワイパーを間違えたこと。ギアを引っ張って抜こうとしたこと、ガードレールにぶつかりそうになったこと、ポールに車をぶつけたこと…講師陣とのやりとり…すべてが過去に私が経験した青春時代の風と同じ匂いである。あぁ…こうして書いているうちにまた青春したくなってきた!戻りたい!あの日に帰りた〜い!完全にテンションが逸脱してきました。
いろいろ書いてきたがまだ免許を持ってない方であの日に帰りたい!ノスタルジーに浸りたいというロマンチストな方は車校に入るといいかもしれません。忘れかけていたあの日々を思いだし、感傷に浸ることは間違いない?でしょう。
そして私丸野は卒業後翌日に某試験場にて免許を取得するに至る。やった〜大人への切符を手にいれたぞと喜んで手を伸ばしてみたが親の背中には遠く及ばず…まだまだ先行きは長い、精進するのみと思うのであった。
最後に某自動車学校様、講師様、事務社員様、いろいろとありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

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