ソニックユースと真夜中の弥次さん喜多さん
というわけでソニックユースである。そうあの、不協和音金きりノイズヒステリックシャウティングカオティックヘブンリィアヴァンギャルドなバンドソニックユース(SY)の名古屋クラブクアトロ公演をとうとうこのわたくしめが目撃してしまったのである。ソニックユースとの出会いは遡ることウン年前、レンタルCD屋で借りたのが始まりである。が、当時ティーンエイジャーだった私にとってSYの音楽はヘヴィメタル一辺倒だった私の耳にはピンとこず、ただひたすら不況和音な音と轟音金きりノイズと怨念めいた女性の歌声がなにやら私には淳二稲川氏の怪談話を耳元で囁かれているようなリアルな響きと見えないものが見えてしまうのではないかという恐怖にかられ少しだけ、いや大いに敬遠していた覚えがある……が、そこは時間の経過とともにいろいろなことを経験しいろいろな人に出会っていくうちにある日無性にSYを聞きたくなった。あれだけ敬遠してたのに…。どうやら私の感覚が何年もかかってSYに追いついたようである。
とにもかくにも当時の記憶をたよりに某大型CD屋へレッツゴーして早速購入して淳二稲川氏のいやSYのCDを聞いてみた……。かっちょええぇぇええええええ!あの時異様なまでに敬遠したあの不協和音ノイズが私の耳に体全体にハート全体にダイレクトにくるっていったらありゃあしない。相当にでらやばかった。すべてがアングラチックかつアヴァギャルドワールドであったし歌声とバックのサウンドの合ってるようで合ってないもどかしさアンドむず痒さがかなり私の中ではエクスタシーであった。そして気づいたらなんとSYが名古屋クラブクアトロにあのエクスタシーノイズをぶちかましに来名するとのこと。これは行くっきゃないと某チケットぴ○にて入場券を購入、そして待ちに待った、愛・地球博もとい名古屋クラブクアトロに入場したのである。
この日はオープニングアクトとして女性二人組のあふりらんぽというガールズバンドが観客を暖めるべく迫真の演奏を披露していた。全身真っ赤な衣装とメイクがだいぶ前に「あいにきてI NEED YOU」という曲で一世を風靡したゴーバンズというバンドを私は連想した。奏でる音もそれ系のキュートかつポップな感じを想像したが全然違った。「あいにきてI NEED YOU」どころの騒ぎではない、「あいにきてIK○LL YOU」といった塩梅である、客席にバナナは投げるはなんだかわめきちらすはでなかなかにディープなショーであった。なんだか演劇を観ているみたいであった。あくまで私の感じたことだが…。
そしてとうとう真打ちの登場。われらが御大ソニックユースである。
はっきり言ってびびりました。まずはノイズ。最初はもっとギンギンバリバリな耳辺りの非常に悪いノイズだと勝手ながらに思ったがそんなことは全然ない、非常に優しい、丸い感じのノイズを発していた。心地のよいノイズを体感したのは初めてだ。そしてギター三人様によるバランスのよさ、でるとこはでて引っ込むとこは引っ込む、峰ふじこばりのスタイリッシュな音を奏でていた。あれは計算して出しているのだろうか?天の才である。そしてもっとも際立っていたのはその存在感。特にフロントの女性ベースアンドギターアンドボーカルのキム・ゴードン氏。そう、あの呪術めいた歌声の、ティーンエイジャー当時の私を恐怖の世界に招き入れた人である。いやはや最高にかっちょよかった。そして一番この日のライブで印象的だったのがラストである、全員が何十分と即興を織り交ぜてのノイズショーである。ものすごく伝わった。印象的なメロディーやグルーブ、メッセージで伝えるのではなく、ノイズを使って観ているものに、何かを伝える…。私自身この日のライブに影響受けてしまってギターノイズをだしたりしてみたが…。ソニックユース兄さんにはかないません…。トホホ。
そしてその翌日は天才天野天街氏が脚本、演出を手がけた真夜中の弥次さん喜多さんを観にいった。三回目の同公演観劇である。はっきり言って何回観ても飽きない。二人芝居の最高峰だと勝手に私は思っている。内容とか感想等に関しては別のコラムにて天野氏が主宰している少年王者舘のことについて記述しているので今回は割愛割愛。
ただ思ったのは役者さん二人の公演を終えて舞台袖にはけるその背中が非常に印象深かったという点だ。妙に渋いというか、何かを語ってるというか…。かっこいいというか…。先述のソニックユースのメンバーの背中も非常によかった。
両公演を経て私が感じた共通項は「背中が語る」である。私もなりたいっっっ!早く人間になりたいっっっ!
私の背中も早く語って欲しい!何かを持ってる人、何かが違う人は背中が語る!
そう考えながら今日も今池の中心で愛を叫ぶ私である。
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